2023/01/24

シミの種類はさまざまあります。その中でも「肝斑」といわれるものがあります。よく耳にするけれど、一体どういうものなのかと思われている方もいるでしょう。肝斑とは、主に女性ホルモンの乱れやストレスが原因といわれています。
発症する年齢は、30代~50代の女性に多く見られます。肝斑は、はっきりとした輪郭がなく、モヤモヤと広がっています。頬全体を左右対称に広がったタイプや、頬骨あたりからこめかみまで横に広がったタイプ、額や口回りにできるタイプなどがあります。肝斑の範囲内に濃くできたシミがあれば、それは紫外線ダメージによるものであり、肝斑と複合している状態です。
肝斑の治療としては、内服薬と外用薬(塗り薬)の2つがあります。両方同時に使うことが効果的です。美容クリニックなどでシミ取りレーザーがありますが、肝斑には不向きです。それをすれば濃くなってしまうからです。
内服薬は、トラネキサム酸やビタミンCなどを含む薬になります。トラネキサム酸は、シミの元になるメラニンを作っているメラノサイトの活性を抑える効果があります。肝斑をつくる初段階に働きかけているので、予防効果があります。トラネキサム酸は止血作用があるため、長期間連続の服用はしません。
飲む期間など、処方される時に医師から説明を受けます。そのことをきちんと守れば大丈夫です。最近では、トラネキサム酸が配合された化粧品もあります。ビタミンCは、ご存知のように美白力に優れています。
これを、トラネキサム酸などと一緒に服用することで、より効果が高くなります。ビタミンCはコラーゲンを生成する働きがあるので、お肌にハリが出てきます。外用薬では、ハイドロキノンを使います。コウジ酸の約100倍の美白力があります。
これを肝斑に塗ることで、ピンポイントで美白をすることができます。このように、内側からも外側からも治療することで、気になる肝斑を改善することができます。